csvde.exeを用いて、Active Directoryに「共有フォルダ」を登録する方法
ユーザー等を一括登録する方法等は、偉大な先人の方々が既に幾つか書かれておられましたが、
「共有フォルダ」の一括登録に触れているドキュメントが無かったので公開します。
csvde.exeとは?
csvde.exeとは、簡単に言うと
Active Directoryが管理しているオブジェクトをCSVにインポート・エクスポートする
ためのコマンドです。
なお、ldifde.exeというコマンドもありますが、LDIF形式よりCSV形式の方が単純という理由から、今回は使いません。
登録するCSVを作成する
文字コード Shift-JISを想定
CSV保存場所 D:\inport.csv
1行目には属性名
ActiveDirectoryにインポートするCSVは、1行目に各列の属性名を記述してください。
今回の「共有フォルダ」の登録では、以下を登録します。
属性名 | 意味 |
---|---|
DN | 登録するオブジェクトの名称と、登録する場所 |
objectClass | オブジェクトの種類 |
keywords | 共有フォルダに設定するキーワード |
uNCName | UNC(Microsoftネットワーク規則のファイルパス) |
2行目以降は登録するオブジェクト情報
2行目以降には実際に登録するオブジェクト情報を記述します。
属性値 | 値の例 |
---|---|
DN | "CN=共有ドライブ,OU=Directory,OU=hoge,DC=shinsyu,DC=local" |
CN=[オブジェクトの名前] OU=[組織単位] DC=[ドメインコントローラ] この場合、shinsyu.localドメインの、組織単位hogeの、組織単位Directoryに、オブジェクトを登録します。
属性値 | 値の例 |
---|---|
objectClass | volume |
属性値 | 値の例 |
---|---|
keywords | 共有;テスト |
キーワードが複数存在する場合は、;で区切ります。 エクスポートすると、キーワードは16進数で書き出されますが、インポートの際は日本語を指定する事も可能なようです。
属性値 | 値の例 |
---|---|
uNCName | \\\\SRVX\\testing |
今回は、SRVXサーバのTesting共有フォルダをActive Directoryに登録します。 \マークを記述する場合は2つ連続させる必要があります。
保存したCSVの内容例
DN,objectClass,keywords,uNCName "CN=共有ドライブ,OU=Directory,OU=hoge,DC=shinsyu,DC=local",volume,共有;テスト,\\\\SRVX\\testing
コマンド発行
csvde.exeで、作成したCSVをActive Directoryに登録します。
csvde -i -f D:\inport.csv -j D:\logs
csvdeのヘルプは-?オプションで見る事ができます。
- jオプションは「ログ ファイルを保存するディレクトリ」なので、注意してください。